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 『分数ができない大学生』という本をご存知でしょうか。大学生の低学力問題を取り上げたものですが、今や低学力の問題は小学生から大学生まできわめて深刻な事態です。にもかかわらず、2002年度から実施された新学習指導要領によって、小中学校の学習内容がほぼ3割削減されました。(大幅な削減も問題ですが、その内容が重大です)これでは、学力は学校ではなく、営利主義の受験産業にますます依存することになるでしょう。
 しかし、学歴信仰が崩壊しつつある今日において「受験学力」は本当に子どもたちの可能性を広げ、子どもたちを幸せにするでしょうか。いま一番大事なことは、子どもたちにとって本当に必要な力とはなにかをしっかり見極めることではないでしょうか。
 では、「子どもたちにとって本当に必要な力」とはなにか、そしてその力をどうやって身につけるか、私は次のように考えています。
■考える力
 まず、論理的に考える力を身に付けることが最も重要です。物事をどれくらい知っているかという知識の量も大事ですが、その前に考える力がなければ知識も生かせません。
 ところで、考える力を身につけるにはどうすればいいのでしょうか。実は、これをすれば考える力が身につくというような簡単な方法はなく、物事について実際に考えることと考え方を学ぶことでしか身につけられないのです。考える力を育てる観点から、数学(算数)と国語を体系的に、かつ効果的に組み立て、一歩一歩着実に学ぶことが必要です。当教室のオリジナル教材は、お子さんの考える力を育てます。
■自己を表現する力
 教室を始めて約20年になりますが、ここ数年、とても気になっていることがあります。子どもたちが、自分の気持ちや意見を的確に表現できなくなってきているということです。国立教育研究所の調査では、「友達の話をよく理解すること」に自信があるのは、小学生で29%、中学生では19%という驚くべき結果です。(朝日新聞2001.2.10より)
 論理的に話す力、論理的に書く力を育てなくてはと思います。そのためには、論理的に考え表現する能力が指導者に要求されます。日常的な会話や作文を通して表現能力を養い、社会(集団)の中で育つ力を身につけることが大事です。また、英語を学ぶための基礎としても、論理的に考え、母国語でしっかり自己表現できることが必要です。
■情報を活用できる力
 様々な情報があふれる情報社会にあって、情報の価値を判断し、自己に必要な情報を選択し、そしてその情報を活用する能力が年齢にかかわらず不可欠になろうとしています。まず、中学生にとっていま必要な情報を、何を使ってどのように得ることができるか、実際に学びながら習得します。それは自立学習に必要な基礎力と培うことになります。
 
 
 いつの時代にあっても、「読み、書き、計算」は基本的な学力として大事なものです。そのような基礎学力の上に、考える力、自己表現力、そして情報処理能力が育つのです。すぐにはがれ落ちてしまうような「受験学力」ではなく、本当の学力(生きる力)を子どもたちのなかに育てることが大事です。それは子どもの進路を切り開き、受験においてもよい結果をもたらすのではないでしょうか。
 豊かな感性を育てながら、本当の学力を身につけてほしいのです。
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