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■保護者の皆様へ
教室の基本方針
学習内容が増えて、お子さんの教科書が厚くなっているのをご存知でしょうか。「ゆとり教育」の本当の意味が理解されないまま、学力問題の原因が「ゆとり教育」にあるとされ、学習内容が増えたからです。
確かに、毎日、子どもたちと接していると気になることがあります。例えば、ほめて育てる風潮のせいか、学力にかなりの問題をかかえていても本人には自覚がなく、生徒によってはむしろ自信を持っていることさえあります。とりわけ小学生の頃は親子とも気づきにくい状況にあると言えます。中1の1学期から2学期にかけてつまずいてしまうのは、そういう子どもたちです。そして、そのつまずきをそのままにしておくと、中3の頃には深刻な状態になってしまいます。
また、国語力に問題があり、他の教科に影響を与えているケースが増えています。コミュニケーション能力や自己表現能力が必要とされる社会ですが、それ以前に聞く能力が育っていません。語彙力(言葉の数)がかなり低いのが現状です。したがって、授業を受けていても内容を半分も理解できていない生徒がいます。これでは、自分なりの学習方法を確立して自立した学習を身につけることはかなり困難になってしまいます。
しかし、テストのためのいわゆる「受験学力」が、本当に子どもたちの可能性を広げ、子どもたちを幸せにするでしょうか。いま、親にとって必要なのは、「子どもたちに必要な力」をしっかり見極めることでしょう。
では、「子どもたちにとって必要な力」とはなにか、そしてその力をどうやって身につけるか、考えてみましょう。
●考える力
まず、論理的に考える力を身につけることが最も重要です。物事をどれくらい知っているかという知識の量も大事ですが、その前に考える力がなければ知識も生かせません。考える力を育てるには、数学の問題を解くなかで論理的思考の経験を積むことと、言葉(思考に関する内言語)の充実が最も大きなポイントです。
そのためには、指導者(教師)が論理的思考力を身につけていること、体系的で思考力を育てる教材を一歩一歩着実に学ぶこと、この二つが必要です。当教室の環境は、お子さんの考える力を育てます。
●自己を表現する力
日常的な会話だけでは、自己表現能力は育ちません。一定のテーマを持った対話や文章を書くことによって表現の基礎を学ぶことが必要です。また、その前提として、よく見、よく聞き、よく読み、よく感じる力を育てなくてはなりません。当教室では、自己表現能力やコミュニケーション能力を養い、社会(集団)の中で育つ力を身につけることを目標にしています。
また、英語を学ぶための基礎としても、論理的に考え、母国語でしっかり自己表現できることが重要です。
●情報を活用できる力
子どもたちのまわりには様々な情報があふれています。しかし、実際に接している情報はきわめて限られたものであることに驚きます。関心を広げ、自立学習に必要な基礎力を育てるには、情報を選択し、その価値を判断し、それをうまく活用する力が必要です。辞書(事典)からインターネットまで、いろいろな方法で取得した情報を活用しながら、ぜひ自ら学ぶ喜びを知ってほしいと願っています。
いつの時代にあっても、「読み、書き、計算」は基本的な学力として大事なものです。そのような基礎学力の上に、考える力、自己表現力、そして情報処理能力が育つのです。すぐにはがれ落ちてしまうような「受験学力」ではなく、本当の学力(生きる力)を子どもたちのなかに育てることが大事です。それは子どもの進路を切り開き、受験においてもよい結果をもたらすのではないでしょうか。
豊かな感性を育てながら、本当の学力、確かな学力を身につけてほしいのです。
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